永観堂は古今集で紅葉の歌が詠まれているほど昔から「紅葉(もみじ)の永観堂」として親しまれています。
千百有余年に渡って紅葉の名所なんです!
すごくないですか!?
大昔の人も永観堂の紅葉を愛でたのか、と思うと感慨深く。
しかも大昔は一般庶民は紅葉を見れなかったと思うんですよ。
そう思うと永観堂の紅葉が見れるのはとても貴重な経験なのではないでしょうか。
「久しぶりに永観堂の紅葉が見たい」と友人のリクエストで訪れたのですが、私も紅葉時期の永観堂は久しぶり。
この日は平日の午後に訪れました。
すごい人かも!と覚悟していましたが、そこまで混雑していなくてホッ。
お堂は後で見学することにして、先に永観堂の池の周囲を歩いて紅葉を楽しむことに。
見上げれば、紅葉が真っ赤。
キレイだわ~。しばらく眺めてぼんやりしたり。
本当に穏やかな日で、友人と一緒に紅葉を見れてよかったなぁ、としみじみ思いました。
永観堂ってこんなによかったっけ?素直に気持ちを伝えたら、友人も「私も永観堂ってこんなによかったっけ?って思ってたところ!」
境内には約3,000本の紅葉があり、あっちの紅葉もキレイ、こっちの紅葉もキレイ、と夢中で歩きました。
よようやくお堂を見学する頃には陽も傾きはじめてきました。
お堂には「みかえり阿弥陀」で知られる阿弥陀如来立像(重要文化財)があります。
顔を左に向けている珍しい像です。
阿弥陀如来が振り返った後、それ以来首の向きが元に戻らず、そのままの姿で安置されているというのですが、冷静になって考えてみるとちょっとホラーですね。(いえ、尊いお姿なんですよ)
ぜひご覧頂きたい像です。
永観堂の高台に多宝塔(たほうとう)という五重塔の小さい版みたいな建物があります。
多宝塔に行くのに臥龍廊(がりょう ろう)という木製の回廊を通ります。
こんなのあったっけ!?記憶に全く無く。
とっても素敵な回廊で、螺旋状になった階段もよかったです。
覚えてなかったのは、以前に訪れたときはこの良さがわからなかったのかも。
多宝塔から見下ろす紅葉も良いのでおすすめです。
池に沈んだ紅葉もなかなか風情があります。
久しぶりの永観堂がとってもよかったので、またいつか来よう!って思いました。
永観堂では11月上旬から12月上旬までライトアップが行われます。
ライトアップでは土・日・祝日の午後6時、午後7時、午後8時より雅楽演奏が行われます。
ロマンチックで恋人同士も多く訪れます。
営業時間:午前9時~午後5時(受付は午後4時で終了)
秋の拝観料1,000円(ライトアップ 600円・午後5時半~午後8時半)