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大阪・北新地の新ダイビルにやってきました。
ANAクラウンプラザホテル大阪の隣に位置しています。
新ダイビルの周囲には緑がたくさんあって、小道を通ってビルにアクセスするという小粋な演出がお気に入り。
まるで美術館のよう。
ビルも外に張り出した大きな庇(ひさし)が特徴で、眺望・明るさを確保したまま日射を遮蔽しています。
ビルに庇があるって、珍しいように思います。
お出迎えしてくれる羊ちゃん達
実はこの羊ちゃん達、
敷地の四隅にある羊は、
旧ビル4階に設置されていた羊を保存し、
地上に再設置したものです。
昔はビルの上にいた!
なんと粋なことか。
羊は藤本美弘氏の作品。
藤本美弘(1911年-2001年)、大阪出身の彫刻家。
旧ビルは、昭和の名建築家・村野藤吾氏(1891年-1984年)が建築。
羊がビルの上にいたのは魔除けなどの意味があったのかなと思われます。
ヨーロッパで動物の面や頭部の彫像は古来、魔除けに用いられてきましたから。
どうして羊の彫刻だったのか詳しい説明は見つかりませんでしたが、キリスト教では度々羊がでてくるので、その辺りになぞらえて、導きが受けられるように、つまり繁栄も願って飾られたのかなと思いました。
そう考えると現代建築でありがながら、昔の風習を取り入れたつくりというのが面白いな。
昭和ってそうしたことが許される贅沢な時代だったんだと感じます。
今も新ダイビルは羊ちゃん達に守られています。
アクセス
住所 大阪市北区堂島浜1-2-1
関連リンク 新ダイビル<オフィスビル大阪>|ダイビル株式会社