個人旅行はハードルが高いけれど、ツアーにひとり参加なら気軽に申し込めそう。
でも、ひとり参加って心細くない?旅を楽しめるかな?
女性がツアーにひとり参加する経験談を綴った旅エッセイ、益田ミリさんの『美しいものを見に行くツアーひとり参加』を読みました。
以前に益田ミリさんの『47都道府県女ひとりで行ってみよう』を読んで、その独自の目線や、面白いと感じる彼女のツボに興味を持ちました。
それに行ってみたいと思う場所もいつくかあって参考になりました。
果たして彼女の言う、 美しいものを見に行くツアーってどこへ行くんだろう?
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それは北欧のオーロラ、ドイツのクリスマスマーケットの旅、フランスの世界遺産モンサンミッシェル、ブラジルのリオのカーニバル、台湾の平渓天燈祭の5ケ所の旅でした。
関西出身の著者らしく、ちゃんとツアー代金も明記されているのが笑えました。
確かにツアーにひとり参加って割高になるので、結局いくら払って旅に行ったの?というのは気になります。
41歳に訪れた北欧のオーロラがいちばん気合の入ったエッセイのように感じました。
初めての海外旅行ひとり参加で気持ちも高揚し、いちばん見たいと思っていた美しいものだったからでしょう。
益田ミリさんのオーロラ体験談は、何度か挑戦して見えたのでとてもありがたく感じたけれど、ツアーの初日に見た人は感動が薄い様子などが興味深く、なるほど。
旅には出会いのタイミングがあるのだなぁと感じました。
また、ツアーで手配された食事ではツアー客の誰かと相席になる場面では、(そうそう!ひとり参加ってこういうところで悩みそう!)と共感したり。
40代ともなるとお友達と都合を合わせるもの難しいのもわかりますし、多少割高になっても、自分が行きたいと思っていたものをひとりでも見に行くって素敵かも。
そう思える旅エッセイでした。
絵葉書は自分宛てに何を書くんだ?と思ったんですが、消印スタンプや切手を楽しんだり、自分の帰国より後に届いたり、そういう楽しみ方もあるんだなぁと目からウロコ。
お土産を現地の新聞紙などを包装紙に使うというアイディアなども気に入って、今度真似しよう!と思いました。
ほとんど文章ですが、益田ミリさんの漫画やイラストも掲載されています。
文章の途中で、見開きでイラストや解説がはさんである箇所があって、エッセイを中断されてしまう構成はやや気になりましたが、でも、女性の話って、こういう風にたまに脇道に飛ぶんだよね、と思ったら益田ミリさんらしいかも、とも思いました。