通圓 (つうえん)の創業は西暦1160年(平安時代末の永暦元年)。
足利義政・豊臣秀吉・徳川家康を始め諸大名も、この茶屋でお茶を召し上がっていったそうで、明治には伊藤博文氏が訪れたとか。
また通圓 は狂言にも出てくるんです。すごすぎでしょ!
ともかく歴史ある宇治茶のお店で、現在は二十四代目!通円祐介氏が継いでらっしゃいます。
私は宮本武蔵の奥さんである、お通さんがここでお茶したことがあるという話を聞いて寄ってみました。
でも実際は吉川英治氏の小説『宮本武蔵』に通圓茶屋が登場しているということで、本当にお通さんが通圓 でお茶したかは定かではありません。
参考 国文研データセット 宇治川両岸一覧 文久3 (1863)年刊
「宇治川両岸一覧」という1863年の名所案内記に通圓 が描かれています。
現在の 通園の建物は、1672年(寛文十二年)に建てられた江戸時代の町家の遺構を残す建物で、絵に描かれた建物でいまも営業されてるってことですよね!?
すごい!
店の奥にはお宝鑑定団に出したらすごい値の付きそうな瓦や釣瓶が飾られているので必見です。
また喫茶店の店内に木像が祀られています。
とんちで有名な一休和尚が彫ったもので「初代通圓」木像です。
茶筅と茶碗を持ち舞っている姿です。
お茶の店舗の隣に、喫茶店があります。
知らなければ見過ごしてしまいそう。
テイクアウトの抹茶ソフト350円があるのでそちらを利用するお客さんが多かったです。
抹茶のかき氷を頂きました。
シンプルで美味しい抹茶のかき氷です。
こんなに老舗なのに気軽に甘味やお茶を味わえるのが素晴らしいと思います。
おすすめです。
住所 京都府宇治市宇治東内1番地(京阪電車宇治駅前・宇治橋東詰)
営業時間 午前9時半~午後5時半 年中無休